前回シャンク病の話3 死闘編 にて、27歳の頃、ある練習場の全8回のレッスンに参加したものの、結局シャンク病の原因が分からず、5ヶ月間シャンク病に苦しんだ私は、いよいよゴルフを引退することにしたという話を書きました。
当時通っていた練習場のプリペイドカードの残高を使い切ろうと思って、練習場に行ったときの話の続きになります。
アドレス時に違和感が…
6番アイアンを0.5インチほど短く持っても、やはりシャンクは出続けました。
そろそろ隣のおじさんが怒りそうだから、そろそろドライバーに替えたほうがいいかもしれないなと思いながら6番アイアンを構えたとき、下腹部に違和感がありました。
「なんだ?」と思って下を見ると、0.5インチ短く握ったグリップエンドが、下腹部に当たっているのです。
「あれ?手の位置ってこんなに体に近かったっけ?」と疑問に思いました。自分のイメージでは、アドレスで前傾して、両腕は自然に垂らしているものを想像していました。
確認のため、クラブを持たずに、前傾したアドレス状態を作り、両腕を自然に垂らしてみました。そうすると、左グリップの位置は、こぶし一つ分、体から離れます。
「まさか、これじゃないよね。」と思いながら、再度、6番アイアンを構えてから、一旦、右手のグリップを外して、グリップエンドと体の間に右手のこぶしを入れて、こぶし一個分、離しました。
その状態で、再度、右手をグリップして、フルショットしてみたのです。
ついに原因が…
すると、なんということでしょう。それまでの地獄の5ヶ月間が嘘のような、フェースの中心に当たった気持ちいいナイスショットが出ました。
次も、アドレスしてから、右のグリップを離し、グリップエンドと体の間に、右手のこぶしを入れて、距離を取ります。
そのグリップの位置をキープしつつ、右手を再度グリップします。その状態でフルショットすると、再び、芯を食った気持ちのいい球が出たのです。
これかっ!とようやくシャンクの原因が分かりました。なぜそうなったのかは、よく分かりませんが、気付かないうちにアドレス時のグリップの位置が体に近づいてきていたのです。
そのことに5ヶ月間、気付かないで、シャンクに苦しみ続けていたのでした。
あやうく引退するところでしたが、急遽、引退を取りやめ、グリップと体を適正な距離を確保する練習を開始したのです。
その後、数ヶ月、アドレス時にグリップエンドと体の間に一度右手のこぶしを入れる珍妙な動作は継続しました。
最初はショットの度に行っていましたが、徐々に頻度を減らしていきました。そして、このグリップと体の距離を測る動作をしなくても、シャンクが出なくなったのです。
こうして、シャンクを完全に撲滅することができたのです。
レッスンプロにはもう習わない
今回のグリップの位置の問題ですが、常に私のスイングをチェックしてくれているレッスンプロがいれば、すぐに気付けたかもしれません。
しかし、ボロボロ状態でいきなりレッスンを受けて、シャンクがどうのこうの言っても、「つべこべ言わずに、まずはその腐ったスイング直せや、ボケッ!」とレッスンプロに思われて終わりでしょう。
練習場でのレッスンについては、習うならレッスンプロを信じて徹底的に、中途半端に習うなら自己流の方がマシという教訓を得ました。
これ以降、今の50代のオヤジになるまで、レッスンは受けていません。
それは、上記のように考えているのと、50代の今は、金が無いので、そもそもレッスンを受ける余裕もありませんので。(完)
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